旅立ち

そんなわけで出発直前まで心配なことだらけの気持ちをかかえ、姉宅で犬たちを預け、姉に苦笑いされるほど必要事項をしつこいくらいに申し渡し、出発しました。

姉宅を出たとたんでした。「もうしょうがない」と自分で納得したのでしょうか、すーっと気持ちが軽くなったのを不思議な感覚で感じていました。

それまでは外出して電車に乗ることもおそろしく、2駅、3駅進むと一旦下車し深呼吸。気持ちを落ちつかせて乗り継いでゆくような状態でしたので、自分でも少し驚きました。

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ROTAまでは国際線で3時間(~GUAM)、エアコミューターに乗り継ぎ30分ほどです。その道中、気持ちには何の変化も起こらず、無事に到着しました。

このときダイビングをしたわけですが、ダイビングをするようになって幾歳月、初めて「ダイビングって楽しいな」と思ったときでした。
ダイビングという遊びには、どうしても命の危険がつきまといます。何度となく潜っても、最初に海原へ飛び込む瞬間は、何とも言えない不安や恐怖を常に感じていました。

ところがこのときはそういった恐怖感がまったくなく、ボートの上から青い海に「早く飛び込みたい!」と思ったのです。不思議な心境の変化でした。

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わたしの状態を知っている“チームROTA”は、わたしの気が少しでも晴れるように、細かい配慮をしてくれました。おせち料理を用意してくれたり、のんびり遊べるよう心づくしのおもてなしをしてくれました。
オーナーのMさん宅には亜花より数ヵ月お兄ちゃんの「ぶーちゃん」というワンちゃんがいます。ぶーちゃんとのんびり遊んだりして、南の島の穏やかな風にあたり、なんだか体の中の悪い部分が押し流されていくようでした。

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犬たちのことを思い浮かべても泣きたくなったり、焦る気持ちもありませんでした。

ここまできてしまったら、じたばたしてもどうにもならない。
そんな気持ちになれたのだと思います。



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ロタ島ダイビングショップ「ブルーパームス」
ボホール島「パームスコーヴ・リゾート」

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