留守中の犬たち

犬を預けている2週間、わたしは当然家にいませんが、預け先の姉宅から義兄の手によって「今日の由々と亜花」というメールが日々届けられていました。
2匹の留守番中の様子が写真と共にメールされ、まぁ・・・主に義兄のグチなわけですが(苦笑)帰ってきてからのんびり見て、かなり笑いました。

画像

義兄によると2匹は、「とにかくうっとおしい!」ということのようでした。
亜花は由々の後をついてまわり、ふれあうと「ガウガウ~!」、由々は義兄に「抱っこして!抱っこして!」とひっきりなしにやっていたようでした。
・・・義兄さん、スミマセン!我が家でもまるっきりおんなじ状態なんです!

画像

「散歩のコツがつかめてきました」
「亜花が掃除機にケンカを売って困ります」
「ストレスがたまると2匹ともトイレの位置を忘れるようです」
「亜花は毎日ファンヒーターの前に鎮座しています」  というような報告とともに、「亜花はとにかく由々のマネをしたがります」ということも。

画像

最終日のメールには「2匹の世話も今日で最後。あと一日!」とありまして、指折り数えてわたしたちの帰りを待っているようでした。ご苦労をおかけしたのだな~、と申し訳なく・・・ぶははは・・・。いや、もう相変わらずな2匹なので笑っちゃいましたね、ほんとに。

画像

わたしとしては南国で楽しく遊べたのはよいけれど、帰ってきて2匹の顔を見たらまた自分の気持ちが落ちてしまうことを心配しながら、こわごわの帰国でした。

犬たちを迎えに行ったのは1月9日のことでした。

そして飼育日記は翌日2007年1月10日からはじまっています。

旅立ち

そんなわけで出発直前まで心配なことだらけの気持ちをかかえ、姉宅で犬たちを預け、姉に苦笑いされるほど必要事項をしつこいくらいに申し渡し、出発しました。

姉宅を出たとたんでした。「もうしょうがない」と自分で納得したのでしょうか、すーっと気持ちが軽くなったのを不思議な感覚で感じていました。

それまでは外出して電車に乗ることもおそろしく、2駅、3駅進むと一旦下車し深呼吸。気持ちを落ちつかせて乗り継いでゆくような状態でしたので、自分でも少し驚きました。

画像

ROTAまでは国際線で3時間(~GUAM)、エアコミューターに乗り継ぎ30分ほどです。その道中、気持ちには何の変化も起こらず、無事に到着しました。

このときダイビングをしたわけですが、ダイビングをするようになって幾歳月、初めて「ダイビングって楽しいな」と思ったときでした。
ダイビングという遊びには、どうしても命の危険がつきまといます。何度となく潜っても、最初に海原へ飛び込む瞬間は、何とも言えない不安や恐怖を常に感じていました。

ところがこのときはそういった恐怖感がまったくなく、ボートの上から青い海に「早く飛び込みたい!」と思ったのです。不思議な心境の変化でした。

画像

わたしの状態を知っている“チームROTA”は、わたしの気が少しでも晴れるように、細かい配慮をしてくれました。おせち料理を用意してくれたり、のんびり遊べるよう心づくしのおもてなしをしてくれました。
オーナーのMさん宅には亜花より数ヵ月お兄ちゃんの「ぶーちゃん」というワンちゃんがいます。ぶーちゃんとのんびり遊んだりして、南の島の穏やかな風にあたり、なんだか体の中の悪い部分が押し流されていくようでした。

画像

犬たちのことを思い浮かべても泣きたくなったり、焦る気持ちもありませんでした。

ここまできてしまったら、じたばたしてもどうにもならない。
そんな気持ちになれたのだと思います。



***********

ロタ島ダイビングショップ「ブルーパームス」
ボホール島「パームスコーヴ・リゾート」

0

年末年始騒動

さてそんな訳で、年末年始の旅行の準備をしながら、ノイローゼと闘う日々となりました。

画像

このころから犬たちの仲は、徐々によくなっていきます。・・・と今なら思いますが、わたしには気がつきません。

画像

これは12月10日の写真なのですが、今日あらためて見てびっくりしました。

車の中でぴったりくっついてるじゃん!・・・今でさえめったにくっついて寝ない2匹なのに、すでにこの段階でこんなことしていたんだわ、ああおどろいた。

画像

しかしわたしはこういう小さな進歩に目を向けるよりも、日々家の中で起きるいざこざのほうに気を取られていました。

***********

12月11日の日記より

本格的に寒くなってきたが、散歩に行くお昼頃は日差しが暖かく、今年の暖冬に感謝である。
2匹の関係は、つかずはなれず。土曜日はゆゆのトリミング&私たちの用事であかは半日以上留守番。
雨も降っていたし、まあ仕方がない。
~中略~
車に乗ると相変わらず良いようで、お尻をぴったりくっつけて寝ている。テリトリー外に出るのが非常に有効なようだ。
10日現在、ゆゆ1.7kg、あか4.5kg。成長がいよいよゆるやかに。何キロまでいくことやら?
おやつ争奪戦にならないいい方法はないものか?同じモノを与えても、先に食べ終わった方が狙っている!

***********

どうやら、食べ物(おやつ)を与えるとモメているようです。・・・なんだ、今とちっとも変わっていないじゃないか(爆)。

画像

12月の半ばごろに、亜花の乳歯がほぼ生え替わり、手当たり次第に噛みついていた行動も徐々になくなってゆきます。

この頃のわたしの最大のストレスは、目を離している時間、及び就寝時に亜花をケージに入れることでした。
由々は自由にさせているのに、なぜ亜花だけをケージに入れなければならないのか?と思っていました。
ケージ=オリ、の発想です。大事な犬をオリに入れているんだ、わたしは。と思ってしまうのです。
こういう状況だと、常になにか「気になること」をこしらえて、そのことをくどくど悩む、ということを繰り返していました。で、目下気になるのは亜花のケージ問題である、とこういうことですね。

ただ感情から言えば、ケージついては正直、今でも同じような考え方ではあります。もちろんパピーである亜花のしつけと、由々との関係性で、ケージに入れることは当然です。
でももしまたパピーを迎えるとして、またケージトレーニングからやらなければいけないことを考えるとウンザリします(苦笑)。このことがまたわたしにはストレスになるだろうなぁと思います、今でも。本気で苦手ですね、ケージは。

12月26日、犬たちを姉宅へ預け2週間のヴァカンスへ出発します。そしてこのことが、わたしの辛かったノイローゼから脱するきっかけになるのです。

乗り越えるべき?

時は12月。師走に突入です。

このあたりから、乗り越えるべきいくつかの行事が発生します。

まず、11月の終わりにお客様が泊まりにきます。ロタ島でダイビングショップを経営しているオーナーの奥さまなのですが、彼女とは旧知の仲。ロタ島ではドーベルマンを飼っていらしたので、犬のこともよくわかっています。

彼女に話を聞いてもらい、2匹のことも見てもらったり、みんなでアウトレットモールへ出かけたりして、なんとなく落ちついた週末をすごします。

画像

実はこの年の年末年始にかけて、ロタ島へダイビング旅行へ出る計画をしていました。しかしわたしがこういう状態なので、キャンセルしようかと思っていたところでした。
そんなことを彼女に話したのですが、彼女は反対でした。
「絶対にキャンセルしないでロタにおいで。今のKAOさんは少し犬から離れたほうがいい。待ってるから絶対においでよ。」と言ってくれました。
旅行中はわたしの実姉に犬たちを預けなければなりません。亜花のしつけもまだ満足にできていないのによそに預ける。ましてや子犬の大変さを姉におしつけるのは大変心苦しいと、わたしは不安だらけでした。
しかしそうまで言ってくれるなら、と消極的ながらも出かけることを決めました。

12月1日、2日が週末でしたので、2匹を連れて姉の家へ泊まりにゆきました。姉には以前から年末旅行の話をしていたのですが、事情を話すと姉も行ったほうがよいと言います。
「もう何もかもまかせて、出かけてきなさい。2匹のことはぜんぜん心配ないから。」

ダンナさんと姉と友人。全員が「このまま家にいたらよけいにおかしくなる。気分転換が必要だ」と言いますので、そうなのか・・・、と半ば強引に自分を納得させました。

画像

姉の家は我が家から約1時間ほどの道のりです。由々は何度も行っているけれど、亜花は初めてでしかもお泊まり。トイレトレーニングは終わっているけれど大丈夫かしら~、という不安もありましたが、なにごともなく、きちんとトイレマットで用を足しておりました。なかなか優秀、優秀。
それよりなにより、ほんとに亜花らしくて笑ってしまうのですが、このときから姉夫婦に対して「ずっとまえから知り合いでした!」と言わんばかりのなつきかたで、フレンドリーぶりをいかんなく発揮しておりました。その様子を見て、まぁこれならば預けてもなんとか大丈夫だろうと判断しました。

画像

そんな週末を終えて家に戻ってきたのですが、今度はその反動が出てきました。
しばらく友人や姉など、信頼できる人がそばにいてくれたので、日常生活が不安でたまらなくなってきます。

ずっと誰かにそばにいてほしい。
今日からまたわたしと犬たちだけの生活に戻るのか・・・。

といったような猛烈な恐怖と不安に悩まされます。それもこれも犬たちの「先の見えない状況」に焦ってのことでした。
・・・もう少ししっかりせいや、と思うのですが、だめでしたね、本当に。

画像

正直、2匹の関係のことばかりに気をとられ、亜花との充分な信頼関係が築けていないころでした。
子犬特有の動き(かけずり回る、急にハイテンションになる等)に気持ちがついてゆけず、ともすると亜花が「怖い」と思ったこともありました。

情けない話ですが、昼間2匹を連れて散歩にゆき、道行く人が亜花に「かわいいわね~」と声をかけてくださると、「じゃあこの子あげます、連れて行ってください!」と心の中で思ったことも何度かありました。

ある日、散歩の途中で前からふらっと、本当にふらっといった感じで、柴犬くらいの大きさの犬が現れました。なぜか1匹だけでつながれてもいず、ゆらゆらとこちらへ歩いてきます。
思わずわたしは2匹を抱き上げました。犬はチラとわたしのほうを見、そのままの足取りですれ違って行ってしまいました。

「なんだ、結局とっさのときは、由々も亜花も両方しっかり抱き上げるじゃないか。由々も亜花も両方かわいいんじゃないか。」

そう思ったらなんだか泣けてきて、よし、もう少しだけ頑張ろう、と思えたのでした。

あのときの犬はもしかしたら、わたしにだけ見えた、わたしを試すために現れた「幻の犬」だったのかなぁ、と今でも思います。そのくらい、よく考えたら不思議な現れかたでした。


***********

ロタ島ダイビングショップ「ブルーパームス

ボホール島「パームスコーヴ・リゾート



状況の変化

さて、車の納車日が無事にきまして・・・。

ところで亜花は、最初から車酔いをする子ではありませんでした。以前のツーシートの車では、わたしが膝の上に2匹を乗せて移動していました(小さかったのね~)が、その時からぜんぜんへっちゃらでした。
由々はいちばん最初の3回くらいは酔って吐いていたのに、亜花の適応能力(ですかね?)には驚かされました。

11月23日の納車日、ドライブがてら少し遠くに行ってみようかということで、横浜のダイビングショップまで行くことになりました。

画像

この日、車の後部座席に乗せる犬用ドライビングシートを注文していたので取りに行ったのですが、お店の手違いで注文の品が届いていなくて、仕方なく後部座席に2匹を乗せ、わたしも横に座り、運転席のほうに行かないようにリードを持って座らせて移動しました。

横浜までは我が家から1時間ちょっと。亜花はなかなか楽しそうにドライブ&ショップめぐりをしていました。
ショップ内ではわたしに抱っこされておとなしく、店員さんにほめられてもいました。多分、ずっと抱っこされている由々を見て、「そういうものだ」と学習したのだと思いますが、おとなしくて助かりました。

帰りの車の中でのことです。

走り始めてしばらくすると疲れたんでしょう、2匹でごろごろと寝始めて、そのうち由々がごそごそと動いて、あろうことか、亜花のお腹の下にもぐりこむようにぴったりとくっついて行ったのです。
亜花は普段から由々には興味津々で、隙あらばくっつきたい!という姿勢ですので、由々の体をくんくん嗅ぎまわり、おしりもくんくん・・・この時点でいつもならとっくに由々の「がうっ!」があるはずですが、由々はまったく亜花の好きにさせています。ひととおりくんくんした亜花は満足したのか、由々の背にちょこんと頭を乗せて一緒に寝始めました。いわゆる「犬だんご」状態といいますか、重なってまぁるくなっておりました。

時間的にはほんの2,3分で、すぐに離れてしまったので本当にちょっとの事でしたが、そんなことが2回ほどありました。隣にいる私の膝の上ではなく、亜花のお腹!
その状況をこの目でしっかりと見たわたしは、この段階へ至って、ようやく心から納得できました。

「由々は、私が思っているほど亜花のことを嫌ってはいない。最初は嫌だったかもしれないけど、受け入れ始めている。」

色々な人から「犬はそこまで考えてないって」と言われても、「そんなことない!由々のことはわたしが一番よく知っている。あの目は私を恨んでいる目だ。わたしを許していない。」と勝手に思っていたわたしに、「いや・・・そうでもないのかも・・・」と思わせるには充分なできごとでした。

最も、家に帰ってきたらいつものように、まったくそっけなく亜花にガウガウ言ってましたけど(笑)。

まぁもちろん、たまにはそんなこともあるだろうな、という程度のことでした。
今日は由々の気分がそんなふうで、たまたま少し仲が良かったからといって劇的に変化するなんてことはないわけです。そのことは、わたしにも充分わかっていました。
でもわたし的にはこの状況を見て、由々が亜花を絶対に受け入れられないわけではないことが分かり、少し冷静になった瞬間でした。

画像

亜花がうちの子になって3ヶ月弱。月齢では4ヶ月強。・・・思いの外、けっこう順調じゃね?と今ならば思うのですが。

「多頭飼いは、飼い主の意識改革である」と言っていたのは誰でしたか。飼い主の意識が変わるからこそ、犬同士がうまく(仲良く)いくきっかけになる、まさにその通りだなあと思ったできごとでした。

が、しかしわたしの気分はまだ上向きにはなれませんでした。結局、だから2匹が具体的にどうこう、ということがあったはずもなく、気分は底に沈んだまま、まだもう少し苦しみは続きます。

画像

11月28日の記録には、亜花の体重4.2kg、成長が緩やかになってきた、とあります。それから、乳歯が抜けはじめました。由々を噛んだ一件以来、待ちに待った歯の抜け替わりでした。

このころ、わたしは朝起きるのが精神的に一番しんどく、「また一日がはじまるのか・・・」という絶望的な気持ちからスタートします。そしてお昼頃、2匹を連れて散歩に出ると、川原や公園で他のワンちゃんたちや飼い主さんたちと話したり遊んだりして、気持ちがせいせいして帰ってこれ、午後はなんとか頑張れる、そうこうしているうちにダンナさんが帰ってきて一安心、というような生活パターンでした。

画像

由々にも少しずつ変化があらわれました。てきめんだったのは他の犬に対し、無関心にふるまうことができるようになりました。もちろん亜花ほど社交的にはなれませんでしたが、以前なら大型犬にも吠えて向かっていったのに、亜花がきてからはピタっとやらなくなりました。
また、散歩から帰ってくると、亜花に対する威嚇攻撃も少しやわらいでいるようでした。
亜花と一緒に長い距離を歩くことで食欲も出てきました。精神的にも活性化されるのか、独りの時より格段に元気になっていたのですが・・・、わたしにはまだ、いまいちわかっていません。

体制の立て直し

今まで由々に怪我などさせたことがなかったのに、わたしの不注意でこんな恐ろしい目にあわせてしまった・・・。
と、わたしは深く落ち込みます。

画像

この夜、帰ってきたダンナさんにそれこそ火を噴くような勢いで状況を話すのですが、彼は落ちついていました。

彼の言い分はこうでした。
「だって子犬なんだからなにもわかっていないよ。これからきちんとしつければ大丈夫だよ。」
つけいる隙もない、まったくの正論。ですが、テンパっているわたしにはまったく聞き入れられません。

わたしの脳内を再生すると、
・今日由々を噛んだということは、これからもきっと噛む。
・ダンナさんが冷静なのは、目の前で犬たちのケンカを見ていないからだ。
・それというのもわたしが油断していたせいだ(すべて自分が悪い、と思いこむ:まぁ当たってるけど)。

という負の連鎖を勝手に起こしてゆきます。
そしてぎゃーぎゃーとさわぐわたしに対して、ダンナさんはひとつのことを言い渡します。

●自分が帰ってくるまで亜花をケージから出すな。これは命令だ。家長は自分であるから絶対に従うように。文句は言わせない。

●以上のことが守れない、いやだと言うのなら、明日の朝、亜花を保健所へ連れてゆく。

・・・これは効きましたねぇ。とにかく取り乱して訳がわからなくなっていたわたしの、血の気を引かせる最高のパンチでした。
亜花を保健所に連れてゆく・・・。あ~、書いていて鼻の奥がツンとしてきますよ、今でも。

要するに亜花がケージの外にいたために起こったことで、この時のわたしにはこういう場合のとっさの対応ができないわけです。それならば、ふたりが揃うまで亜花をケージに入れておくほうが、わたしの精神上もいいであろうという苦肉の策だったと思います。
つまり、ダンナさんにとってみれば「そんなに騒ぐならずっとケージに入れておけ、めんどくせぇ」ってな感じでしょうねぇ。

そして2,3日は言われたとおり、一日中亜花はケージで過ごさせました。おかげさまでわたしもずいぶん冷静になれました。

画像

その後体制を立て直すため、あらためてふたりで今後のことを話し合いました。もう、亜花を一からしつけ直すしかない、という気持ちでした。対策として、

●亜花には、1日のうち、何時間かはサークルに入ってもらう。

・・・これは当初からの方針でした。夜寝るときと人間が外出するときはサークルに入れる・・・由々の時は絶対に入ってくれなかったので(入れても出してくれるまで何時間でも泣きやまず、人間が根負けしました。)亜花の時はそうしたいと思っていました。
夜だけでなく、いつもサークルに入ることが平気になってもらえるようにトレーニングもかねるつもりでした。
結局あせってしまって、あまりにも2匹をくっつけすぎていたのかもしれないと思うようになります。

●人の目があるところでしか由々と亜花を一緒にしない。

目の届く時には一緒に遊ばせて、モメそうになったら人間が間に入って、由々が姉(犬のリーダー)であること、噛んではいけないことを教えることにしました。

●体力を消耗させるために散歩に連れて行く

Nojikoさんのアドバイスのなかに、散歩で疲れさせることでおとなしくさせてはどうか、というものがありました。これは正直言って、目からうろこなことでした。
大きな犬を飼ったことがなかったので、犬の散歩の重要性がいまいちピンとこなかったのですが、亜花のような基礎体力のある犬にとって散歩は有効な手だてでした。体力消耗とストレス発散。そしてリーダーウォークのレッスンや、外の刺激をもらって、群れを意識させることにも役立ちます。
わたしVS亜花の体力比べだ!という気持ちで挑んでいました。

●興奮しやすい危険な状況下に2匹を置かない

掃除機を使っていた、という非常に興奮しやすい状況下で起こったことでした。ですから2匹の前で掃除機を使うことを避けてはどうか、とも言われました。
「はっ!そうか!」と思いましたねぇ。つまりですよ、そんな状況を作っていたのはわたし自身でしたね。
わたしは闇雲に「亜花が噛んだ!」ということに目がいっていましたが、そういう体験をさせなければ事件は起こらなかったと思います。・・・油断大敵、ですね。

毎日わたしから送られてくる暗いメールに、Nojikoさんは実に根気よく付きあってくださいました。とにかく、何があってもていねいに話を聞いて一緒に考えてくれる人がいる!と思えることは、本当に心強かったです。

●上下関係を徹底的に教え込む

亜花に由々を「お姉ちゃん(尊敬)」と認識させるため、また家族という群れの中で上下関係(ダンナさん→わたし→由々→亜花)を明確に覚えさせるため、車でのおでかけを頻繁にしよう、ということになりました。

外に出れば、敵は「外の環境」になります。また、緊張を強いられる「外」から帰ってくるときにはいつも2匹が一緒にいるという状況をつくることで、「家族」という単位をしっかりと把握させようという狙いでした。
外出時にはダンナさんが由々、わたしが亜花担当、と役割を分担し、上下関係も明白にしました。でかけるとき、車に乗るときはまずダンナさん、由々・・・というように、そこは本当に徹底しました。

これはてきめんに効きました。・・・いやー、今となってはちょっと効き過ぎたかな?というほど、外にいるときの亜花の「家族」への執着はすごいものがあります。

というわけで、リーダー(ダンナさん)を筆頭に、再度亜花のしつけ方針を見直すことにしました。
わたしにとっては背水の陣の思いでした。

11月20日、亜花の体重が4.0kgを超えました。

このころ、ペットシートをびりびりに破いて散らかすという「マイブーム」が、亜花には“キテ”いました(苦笑)。
後かたづけが大変なのと、ウンチがちらかるという点でかなり神経を逆なでされました。が、いちいちかまうともっとやってしまうおそれがありましたので、気の済むまでビリビリにやらせて、力尽きておとなしくなってから片づける、という方法を取っていました。
しかしこのマイブームも、2週間ほどでぴたっとやらなくなるのです。不思議ですねぇ・・・。

「子犬」と書いて「あくま」と読む(苦笑)。本当に一筋縄ではいきません。可愛い~♪などと安易に飼いはじめると大変なことになりますな。

そしてこの「亜花のしつけやりなおし作戦」を実行しはじめてすぐ、おや?というできごとが起こります。

油断大敵

さて、散歩デビューも無事に終わりまして、車の納車ももう少し、という時期でした。

散歩に出ると、亜花は由々のあとをつけ回し、由々はそれがうっとおしいらしく、急に座りこんだり反対を向いて迷惑そうにしていました。がまぁ、外出すると当面の敵はお互いではなく、世間ということになりますので、気分転換にはなっているようでした。

家の中では相変わらず、つかず離れずの距離を保っていたのですが・・・。

画像

11月19日、亜花が4ヶ月齢に突入します。体重は3.6kg。いったいどこまで大きくなるのか~、と少々心配でした。実際にはまだまだ大きくなりますよ~。

さてこの週、少し戻って12日。日曜日の夜に小さな事件が起きました。

***********

日記より

ゆうべ、とうとう恐れていたことが勃発。由々と亜花がとっくみあいのけんかをはじめてしまった。
もとはといえば、亜花がくわえていたホネを由々が取ったことによるのだが、今まで取られても取られっぱなしだった亜花が、由々に歯向かっていった。
子犬といえども、自我が出てきたのか。(由々も執拗に追いかけるのは、主人がいるからか・・・。)
とにかく、真正面からぶつかってしまい、結果由々の左太ももに流血&怪我が。
ああ、どうしよう。・・・でも見ている限りはただのホネの取り合いに見え、亜花も由々を噛もうとはしていない。由々の怪我はたまたま亜花の歯が当たってしまった、という感じではある。
由々の悲鳴は出ていなかったし、おびえた様子もないのだが・・・。

***********

日記にあるように、日曜日でそばにダンナさんがいましたので、いつもに増して由々が強気でいられる状態でした。
亜花は子犬の頃には何かの拍子にスイッチが入ってしまうと、手がつけられない状況でした。・・・いや、ま、今もそうですけど(爆)。
しかしこれはどちらかといえば、乳歯だった亜花の歯がたまたま由々に当たった、という程度でした。

この日はこれ以上なにも起こらず、わたしたちも特に亜花を叱るわけでもなく、様子を見ていたのでした。

週が明けて水曜日、わたしがひとりのときにこの日の延長のようなことが起こります。

***********

11月15日の日記より

朝、いつもどおり掃除機をかけようと思い、掃除機のスイッチを入れると、由々が掃除機に向かってわんわん吠え始める。
いつものことなので放っておくと、吠えている由々のうしろから亜花が飛びつき、それが由々の勘にさわったのか、由々が「がう~」と威嚇、すると亜花が由々に馬乗りになり、また取っ組み合いが始まった。

先週末よりも亜花が由々にしつこくて、由々はびっくりしたのか、うんちとおしっこを部屋中にまき散らした。いわゆる失禁である。体中うんちまみれになってしまった。

前回は亜花に噛む素振りはなかったのだが、今日ははっきりと由々を噛んでいた。亜花の歯はまだ全部乳歯なのでとてもするどくて、由々はお尻と背中に数カ所の負傷で、怪我自体にはあまりピンと来ていないようだが(悲鳴は聞いてないので)とにかく亜花に羽交い締めにされたショックで茫然自失のような状況になってしまい、口からはよだれがだらだら・・・。

亜花はなおも、とてもうれしそうにしっぽを振り振り組み合っており、その後も由々が「う~」というと、手を出してつかみかからんばかりである。もう本当に暴れたくて仕方がない!というような・・・。今まで由々に対してなにもしなかったのに・・・。

その後、しばらくして由々に「お散歩に行く?」と聞くと大喜びで来るので、2匹を連れて普通に散歩には行く。
その後の様子としては今はまた定位置(仕事部屋の各々のベッドの中)でそれぞれ寝ている。
何事もなかったかのようにおさまっているが、さすがに由々はおびえているようで亜花のそばには近寄ろうとしない。

***********

画像

・・・ちょっと、亜花。あんた、お姉ちゃんになんてことをしたんだね?いくら子犬だからってやって良いことと悪いことがありますよ。ぺーん!(←お尻を蹴飛ばす音)

と、しっかり亜花を叱れば良かったのです。実は今でも亜花にはこういうところがあって、興奮すると由々に乗っかります。そこで亜花をぶっ飛ばすと「はっ!」と我に返るので、このときはこっぴどく叱っておくべきでした。

わたしは、ただ由々を抱えておろおろするばかり。だめですね、こんなことでは。

とにかく、これでまたわたしの精神状態は振り出しに戻る、という状態になります。しかし意外なことに、実はこの小さな事件が、わたしが飼育ノイローゼから脱却するターニングポイントになったことも事実でした。