由々のお誕生日前後

亜花を迎えてちょうど10週目ほど経った11月5日、由々が11歳の誕生日を迎えました。

そしてとうとう亜花の散歩デビューと相成ります。
記念すべきお散歩初日はいきなり「東京ベイららぽーと」の屋上です。なんと亜花は、しょっぱなからたくさんの犬がわんさかいる商業施設へ連れられたのでした。・・・乱暴と言えばかなり乱暴な選択ですが、おかげさまで亜花はどこへ行っても物怖じしない性格の犬に育ちました。なんというか、結果オーライ、ということで・・・(汗)。

また、車の買い換えもスムーズに終わりまして、20日ほどを待って納車ということになりました。

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この前後には2匹の間でとくに何かが起こることもなかったのですが、わたしの症状はよくありませんでした。
もうここまでくると、犬のノイローゼというより、原因は他にあるのではないか?と自分でも疑心暗鬼になってきます。わたしの感情のほうが先走りしていて、犬たちはべつだん何事もなく(吠えはするけど)普通に生活しているのです。

当然といえば当然ですが、まず仕事に支障をきたします。
このときは、東京近郊の地方都市(ベッドタウン)へ行き、ある主旨の調査を行いそのレポートをまとめ、クライアントに提出する仕事だったのですが、とにかくひとりで電車に乗れないような状態でした。
もう何年もこの仕事をしてきて一度たりともダンナさんに助けてもらったことなどないわたしでしたが、この時だけは休日の1日を利用して、車で調査場所まで乗せていってもらい、なんとか現場調査だけは必死で終わらせました。

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後にも先にも一生に一度、この1回こっきりが、仕事のことでダンナさんに迷惑をかけた1回だと思います・・・っていうか、思いたいです(苦笑)。

レポートをまとめるのも必死で、とにかく集中力が著しく低下していますから、デスクワークも死ぬ気で頑張りました。
しかし意外といいましょうか、こういう時の仕事は「必死」なので、かえって出来はよかったように思います。
間違いはないか、整合性は取れているかなど、いつもに増して確認したおかげで、クライアントからの修正などはほとんどなく一発納品でした。はは・・・ケガの功名・・・(ぐったり)。

今思うと本当に綱渡りでしたけれど。これまた結果オーライということでしょうか。

さて、そんな感じで仕事はなんとかクリアしたのですが、11週目に入り、また事件が起こります・・・。

8~9週目

ひ~。更新が遅くなっちゃいました~。

さて、2匹の関係はとくに進展もないまま、7~8週目を迎えます。

このころわたしは、ちょっと大きな仕事が入ってきまして、こんな精神状態できちんとした仕事ができるだろうか?という新たな悩みが発生します。
まるで負の連鎖ですね。ですが仕事は断れませんよ。断ったらそれでおしまいです。わたしの替わりなんていくらでもいます。「あ、そうですか、それじゃもうけっこうです」でチョン。しかも成果が悪ければ二度と仕事はこないかもしれません。
・・・追い込まれます~(笑)。

10月22日
亜花の体重測定で2.7kgに。このころ亜花は一週間で500gのペースでずんずん大きくなっていきます。

10月27日
この日、日記にちょっと目を引くことが書いてありました。

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日記より

多分、由々はこれ以上亜花を受け入れることはないかもしれないな。いや、一生懸命受け入れた結果、まだ亜花の子犬動きが怖かったり、うっとおしくて怒ったりはするから、それは月日と共に徐々に慣れて平気になっていくのだろうが、多分、2匹でじゃれあうようなことにはなりはしない。
だって、よく考えたらゆゆは10歳。あかは3ヶ月の子犬。この組み合わせで2匹で遊べというほうが無理である。

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・・・諦めてる(笑)。現実を冷静に受け止めよう、この今の状態をなんとか受け入れよう、とあがいている時期でした。

このころのトピックスとしては、乗っていたツーシーターのスポーツカーを手放し、亜花が乗れるよう大きめの車に買い換えようとしていました。・・・いらんですか、そんなプチ情報。

9週目

10月30日にはとうとう最後の(3回目)ワクチン接種となり、抗体ができる1週間ほどを待って散歩デビューとなりました。
由々と一緒に散歩へゆけるようになれば、また違う展開になるにちがいない!と散歩の日を心待ちにしていました。

しかし・・・このころの由々は、ダンナさんがいるときには亜花に対して強く出る、というあからさまな行動を続けていました。ほんっとに、由々はずる賢いというか小意地が悪いというか・・・。「頭がよいね~」だけでは済まされないものがありました。

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10月31日、リビングにあるソファに亜花が自力で飛び乗ります。ソファの上に鎮座して、もう何年も前からうちの子であるようなそぶりで高みから下を見る亜花を、なんとなく複雑な気持ちで見ているわたしがいます。
今までソファに乗れるのは由々だけだったのに・・・でもどうせ乗ってしまうのは時間の問題だし・・・・・・と、これまたどうでもよいことで落ち込んでいます。

11月1日の日記には、駅前のスーパーに買い物にゆく間、2匹を放し飼いにして出かけた、とあります。
ええっ!それはちょっと危険な賭けだったな~。悩んでいる割にはまたずいぶん大胆なことをしたものだ、と我ながら冷や汗が出ます。
だってこの時期、放っておいてなにかのスイッチが入ったら、そしてどちらかが噛んだら(多分亜花が噛むでしょうが)取り返しがつかなくなる可能性がありますよ。
なんでしょう、もうなんだか冷静な判断ができなくなっていたのですね、かわいそうに。・・・わたしだけど(苦笑)。

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そんなこんなで季節は本格的に晩秋へ、そうちょうど今頃の季節になってゆくのです。
この年の冬は「冬?来たっけ?」というほど暖冬でした。ずっと秋でした、というくらいの気候で子犬育てには最適でした。

しかし・・・。静止画だと、何もモンダイなく見えるのがくやしいです・・・。

わたしのモンダイ

このころ、わたしは知人の紹介で心療内科にかかります。心療内科、と聞くと驚かれる人もいると思いますが、自分としては、この精神状態は尋常ではないので、ひょっとしてうつ病などの深刻な病気を発症したのであれば、早めに手を打っておかなければ、と考えたのです。

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*ベッドを新しく買ってもらう亜花 10月17日撮影

しかしこれも今考えれば、自身で症状をはっきり自覚し「自分は普通ではない」と判断できる人間が、精神の病気にかかってるはずもないのでした。
実際、診ていただいたドクターの話を聞くと、うつ病や自律神経の障害などはわたしが考えているよりももっと深刻で、症状をつかみにくく、複雑なものであるようでした。

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胸の中にこんな↑↑鉄のかたまりを抱えているような、いつも泣きたいような吐きたいような思いはずっと残っていましたし、実際、5分おきに気持ちが上がったり沈んだり、泣いたり笑ったりを繰り返す毎日で、家事もなにも手につかず、ほとんど廃人のようになっていましたので、自身としてはかなり深刻な状況ではありました。

・・・ところでこの「鉄のかたまり」、ナニ?と思いますか。これはですね、「スメルキラー」といいまして、部屋の匂いを取るものです。えーとなんですか、これを水に浸けておくと悪臭がとれる、とのこと。ですが裏付ける根拠はないようです。・・・でも効くような気がします。気のせい?

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・・・なんのお話ですか。

10月19日、亜花の体重が2.6kgになります。由々との差、すでに1kg。とうとう体格では完全に由々を追い抜いてしまいます。

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このころ、わたしはNojikoさんに、ケアンテリアとはどんな犬ですか?という初歩的な質問をよくしています。
情けないのですが「どこまで大きくなるのか?」「乱暴な犬なのか?」という点がずっと心配の種でした。由々対策とでも申しましょうか。少しでも由々に対して障害になることから逃れたい一心でした。実際にはじたばたしたところで、亜花は「ケアンとして適正」な大きさになるでしょうし、乱暴な子になるかどうかはしつけしだい、ということなのですがねぇ・・・。

Nojikoさんは常に「我が家でもこうだった」という体験談とともに、わたしに「落ちつくように」「のんびり気長に構えていましょう」というアドバイスをしてくださいました。
・・・やはり、彼女にもわたしがひとりでテンパっているように思えたのでしょう。

次のステップ

さて、亜花を迎えてから一ヶ月を過ぎまして、わたしのノイローゼはいっこうに良くなりませんが・・・、ということは、犬たちの関係もまったく進展なし、ということなのですが・・・、このころのわたしの行動というのは、「とにかく誰かに話を聞いて欲しい!」ということを基本にしていました。それは誰かに助けてもらいたい、という気持ちの表れだったように思います。

ダンナさんは本当に力になってくれましたが、昼間は必然的にわたしと2匹だけになってしまいます。毎日家に閉じこもり、犬たちだけのことを考えていたのでは、思い詰めるばかりになってしまいます。そのことは自分でも認識していましたので、わたしの実の姉や友人などに電話をしたり、直接遊びに来てもらって犬たちを見てもらったり、ということをしていました。

友人たちのおおかたの反応は、「え~!どうしたの?(びっくり)」というものでしたが、ありがたいことに誰ひとりとして「あんたバカじゃないの?」と言う人はおりませんで、みなさん真剣に話を聞いてくれました。
とはいえ、別にどうってことないじゃないか、深刻な状況でもなんでもないね、という意見が大多数でした。・・・言っちゃナンですが、まぁ、みなさんのおっしゃるとおり、どうってことのない問題でした!と、これも今だから言えることで、渦中のわたしは深刻です(笑)。

わたしの姉などは「あんたね、犬のことは犬同士にまかせて放っておきなさい。亜花だってまさか由々を取って食やしないわよ。ケージになんか入れてるからいつまでたってもなじまないのよ。」などと、聞きようによってはかなり乱暴な意見を言っていました。まぁわたしがくよくよと泣き言を言っているので荒療治だったのだと思います。

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結局、わたしは姉の意見を取り入れて、昼間は亜花をケージから出し放っておくことにしました。追いかけ回す由々にしたって、そうそう一日中、亜花を追えはしまい、そのうち慣れてくれるだろう、ということが狙いでした。

具体的には10月10日のことでした。

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そして放し飼いをはじめると、意外や意外、由々も亜花もそれほど騒ぎもせず、お互いの警戒距離を保ちながらもそれなりに普通に過ごしています。ほんの2メートルほどの距離を保ちながらベッドに入って普通に寝る由々を見て、「なーんだ」と少々気抜けする思いでした。

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さあ、これでわたしの症状も改善する!と思いきや、世の中そうは甘くないのでした・・・(笑)。

人生楽ありゃ苦もあるさ~悩みの後には虹も出る。・・・虹、本当にでるのか?
・・・なんで水戸黄門やねん。

一ヶ月が経ち

さて、Nojikoさんという力強い援軍を得て、わたしはどうだったか、といいますと。

このころちょうど連休がかさなり、ようやくダンナさんが家にいてくれる平和な日々が訪れました。・・・と思ったのもつかの間、この連休の初日、とうとう小さな爆発が起きてしまいます。

連日の食欲不振と不眠に耐え、犬たちの朝ゴハンの仕度をしていたときでした。ふと亜花のご飯茶碗を見たとたん、吐き気がこみ上げてきました。なんとかこらえてご飯は与えたものの耐えきれず、ワーっと泣きながら、今まで抱え込んでいた気持ちをダンナさんに打ち明けます。
ダンナさんはまさか、いくらなんでもそこまでわたしが追い込まれているとは思っていなかったようです。
そして、耐えられないのなら、亜花の面倒をきちんと見てくれる人を探して預けようか、と言い出しました。

そんなことは絶対にできっこないわたしの性格を熟知しているダンナさんの作戦だったと思いますが(笑)、ここでもまた「選択はわたしの手に委ねられた」格好でした。
わたしは自分で心から納得しないことには、人の言うことを決して聞かない(げ~)頑固なところがあることを見抜かれていたのだと思います。

そして、ダンナさんが思いがけないことをしました。

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10月6日のできごと(日記より)

主人は亜花のサークルへ行き、片手に亜花を抱き、由々を呼んでもう片手に由々を抱く。そして2匹をくっつけて「よしよし・・・」とそのままの姿勢でだっこしながら膝の上に乗せた。当然、由々は顔を背けて嫌がり、亜花が動くたびに「う~」と唸って威嚇。亜花は無邪気に由々の足先をなめたり、由々の背中をかいだりして、そのたびに由々は「う~」・・・。

私にしてみれば、その行為はどんな本を読んでも、訓練士の方々の言葉を聞いても一番してはいけないこと=先住犬の嫌がる行為(無理強い)に見えたのでハラハラしたが、止める元気もなく、呆然と見ていた。
由々が怖がって顔を背けるたびに主人は「大丈夫大丈夫」と由々に声を掛けながら、そうして15分ほどが経ったころ、2匹をぽんと離すと、由々は、亜花が気に入って噛んでいたガムを奪って遊び始めた。亜花もお姉ちゃんがそんなふうにするのが面白いらしく、おっかけて奪い遊ぶ。
由々は基本的には亜花が怖いので、奪われると躊躇していたが、「由々、取っておいで!」と声をかけたら、なんと!あかのくわえている口元へ自分の体を寄せ、背中やらお腹やらをこすりつけてもんどり打つようなかっこうをした。多分、ガムに自分のにおいを付けようとすりすりしたように思うのだが、昨日まで、いや、つい10分前まであかを目で追って敏感に嫌がっていたゆゆが、あかの口元まで近づいてお腹まで見せるなんて!

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はい、この時点で由々は亜花を本気では嫌ってはいないことがわかります。しかし、わたしにはこの段階に至ってもわからないわけです。
しかし、この驚くような由々の行動を見て少し冷静になったわたしに、ダンナさんが言ったことは以下でした。

●犬は生き物であるから自分の思い通りにはならない

人間が犬の気持ちを勝手に解釈し、かわいそうだとか必要以上に思うことの方が身勝手でエゴである、ということ。仲良くなってもらおうなんて思わなくていい。そのために頑張る必要もないということ。

●2匹とも平等に「うちの子」であることは忘れてはならない

しかし、由々がお姉ちゃんであること、リーダーの言うことは絶対だと分からせることは必要で、それだけで充分である。

●おろおろするばかりの人間はリーダー失格である

神経質になっておろおろしたらしつけの仕方もブレるし、リーダーシップは取れない。人が考えているほど犬たちはバカではない。自分の考えを持って行動している。

つまり、現状で一番問題なのはわたしであることを指摘されます。

これは、多頭飼い経験者のNojikoさんにも言われたことでもありました。端から見ればわたしの行動はかなり問題で、まぁつまりノイローゼなのですが、このように冷静な視点から同じようなことを言われたことで、「そうか!そうだったんだ」と思えたのでした。

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そして、このことをきっかけに、昼間の目の届く時間は亜花をケージから出し、由々と一緒に部屋を自由に使わせる段階に入ります。
亜花がトイレを完璧に覚えたことも大きかったようです。

救いの手

なんだかいまいち当時のわたしの状況が「ノイローゼになるほどのことか?」といった程度で伝わらないような気がしますが・・・。大変だったんですのよ、奥さま(←だれですか)。

朝から晩まで子犬を追いかけ回しては、目を血走らせてわんわん吠えかかる由々をずっと見ていると、哀しいやら辛いやら、後悔しっぱなしの毎日でした。

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亜花がきてようやく一ヶ月が過ぎようとしていましたがそんな状況は変わりなく、由々は・・・亜花も、それからわたしのことも、許してはいないようでした。
かたくなといえばあまりにもかたくなな由々の態度に、わたしは本当にショックを受けてしまいまして、泣くことも多かったです。しかしまだ本気では、ダンナさんに思っていることを打ち明けられずにいました。

昼間、亜花がケージで寝ている静かな時間、仕事の合間を見てはネットで情報を探したりしていました。

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ある日、ケアンテリアを飼っていらっしゃるかたのホームページが目にとまります。
「多頭飼い事始め」と題された記録には、犬が苦手なケアンテリアのお姉ちゃんのもとに、同じくケアンの男の子を迎えた日々のことが、詳細に紹介されていました。
お姉ちゃんの「こむぎちゃん」が、新しく家族になった子犬の「いっぽくん」を受け入れるまでの課程が、写真入りでわかりやすく、日を追って細かくレポートされていました。
ケアンテリアという犬種であること、先住犬が犬嫌いである(由々ほどではありませんが)ことなど、我が家との少ない共通点を見いだして、わたしの目は釘付けになりました。それこそ「すがるような気持ち」でその多頭飼いの記録を隅から隅まで読みました。

わたしがこのページに心を動かされた理由、それは「多頭飼いがかなり大変であること」を、その失敗も含めてていねいに、正直につづっていらっしゃる点でした。
子犬を迎えたお姉ちゃん犬は当初、子犬を怖がり激しく拒否します。しかし飼い主さんの努力や工夫、日々の奮闘により、徐々に弟くんを受け入れてゆく課程がわかります。そして「大変な多頭飼い」そのものを、飼い主さんが楽しんでやっていらっしゃる点にもこころひかれました。
それまでに見に行った他の多頭飼い記録は、「一週間もしたら仲良くなりました、おしまい」という話ばかりで、(きっと苦労もあるに違いないのに)心に響くようなものはありませんでした。

かなり長い時間をかけてその記録を読み終わったあと、ひょっとしたら、この飼い主さんならば、わたしの話を聞いてくれるのではないだろうか?と思いました。
そして、ここがネット社会のすごいところなのですが、わたしはずいぶん悩んだあげく、このページの管理人、Nojikoさんに直接メールをさしあげるのです。

10月4日のことでした。
翌5日、直接Nojikoさんより丁寧なお返事メールをいただき、それからメールによる交流がはじまります。
精神的に追い込まれていたわたしに、冷静に対処できるよう励まし、丁寧に話を聞いてくださいました。
わたしにとっては「救いの手」でした。とにかく話を真剣に聞いてくださる人がいる!ずいぶん力がわいてきたのを今も覚えています。


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+ Wanpaw Diary +   管理人Nojikoさんによるブログ

ケアンテリアのこむぎちゃん、同じくケアンテリアの弟、いっぽくんの記録

実はこの2006年10月の段階で、お姉ちゃんのこむぎちゃんは亡くなっていたのですが・・・。
天真爛漫な弟犬、いっぽくんも今は天国に召され、現在はトイプードルのお姉ちゃんポンデちゃん、妹でケアンテリアのまかちゃんと楽しい多頭飼いライフを満喫されています。

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しかし、それでもわたしのノイローゼは加速してゆくばかり。どうするどうする?(苦笑)


四週間目

さて、4週目に入ったわけですが、由々と亜花の攻防は一進一退を繰り返しながら、ぜんぜん歩み寄る気配が見えてきません。亜花のあま噛みはだんだん少なくなっている様子です。

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部屋のカドや柱、家具などの養生がすべて終了しました。養生材の無神経なカラー(すっごい緑)に若干イラつくものの、仕方がない、今だけ今だけ、と言い聞かせます。

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そうして、亜花の体格が由々と同じくらいになりました。・・・体格差がなくなる・・・。内心、恐れていた状態になってきたわけです。

この週、順を追って見てみますと。

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10月2日の日記

亜花が来て、丸3週間が経った。ぜんぜん仲良くなる気配はないけど徐々にあせらず行こう。甘噛みのほうは、順調に噛まなくなってきてはいる。
~中略~
長く出しておくとかけずり回って興奮し、かみ癖が出るから出したりしまったりを繰り返す。由々も興奮して吠えるし・・・。土曜日のワクチン接種時は体重が1.6kgになっていた。もう由々とほぼ同じくらい。やっぱり大きくなりそうだなあ、亜花は。
部屋の養生、完了。まるっきりイケてない部屋になってしまった・・・がまんがまん。

10月3日

なんか・・・脱力するなあ。毎日毎日本当に大変だ。由々の心はまるっきり開かれる気配がなく、亜花に本気でつらくあたる。というか、完全におびえきっている様子。どうしたらいいのだろうか?

10月4日

あと5日ほどで亜花が来て1ヶ月が経つ。やはり由々との間は進展なし。亜花はまだケージ生活だから仕方ないかもしれないけど、予想以上に由々は難しい。
~中略~
亜花が昨日の夕方、少し吐いた。由々が季節の変わり目に吐くのと同じ、胃液っぽい黄色いやつだ。本人はぴんぴんしていて食欲もあり、うんちも正常なので様子を見る。

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という感じで、良くも悪くもならない状況の中、ぐんぐん成長してゆく亜花の子犬育てにも追われています。
そしてこの日(10/4)、また小さな事件が起こります。

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10月4日のつづき

9:45。亜花を出すと、由々が爆発。執拗に亜花を追いかけ回し、わんわんと吠えまくる。亜花は、最初こそじゃれついていたが、あまりの由々のしつこさにとうとう部屋の隅に縮こまる。といっても、畳カーペットの先をかんだり(本当はいけないのだが)している。そのうち、亜花が由々のハウスの中に入っていった。由々は上半身をハウスにつっこんで吠えまくる。今日は、もう仕方がない。由々の好きにさせようと腹をくくる。あかは吠え立てられながらもきちんとトイレで用を足す。
ずっとそんな様子を内心はらはらしながら見ていたが、どうも由々は私が見ていると亜花を責め立てているようだ。
~中略~
今はふたりを放っておいて、こちら(仕事部屋)でPCを打ち始めた。
私がいないと由々は静かになる。なんて意地が悪いのか。哀しくなる。
もう本当にだめかも。多頭飼いに向いてない子もまれにいると聞く。由々がそのまれな子なのかも。

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このあたりから、わたしはとうとう体調に異変がでてきます。この「小さな事件」の翌日、わたしは仕事の打合せで、ちょうどその日午後から出勤だったダンナさんと一緒に家を出るのです。
途中、駅でダンナさんと別れた後、打合せまで20分ほど時間をつぶすために入った本屋で、吐き気に見舞われ歩けなくなってしまいます。

日記には「これは本格的にやばいぞ。打合せなどで人と会えば気分転換になるのだが。帰りたくないような、心配で一刻も早く帰ってあげたいような・・・。」と書いてあります。

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一進一退の状況の中、由々のまるでわたしへの当てこすりのような亜花に対する「いじわる」をじっと傍らで見ていることにだんだん耐えられなくなってゆきます。それはどういうことかというと、「由々のいじわるは、わたしが由々に嫌なことをしているからだ、元はといえばわたしがみんな悪いのだ!」ということだったのです。
由々が当時していたことがわたしへの当てこすりかどうかは本人に聞いてみないとわかりませんが(一度姉さんとハラを割って話そう・笑)、わたしには「そう見えた」し「そう感じた」のでした。

そして犬たちの仲はいっこうに良くならない、どころか悪くなっているように思えました。
・・・実際は悪くなっているのではなく、子犬の亜花が成長して自我が芽生えてきたことで、日々状況が刻々と変化していっている状態なわけなのですが、このときのわたしにはそんな判断はつきませんでした。

自分を責めること、由々に対する申し訳なさと同時に感じる腹立だしさ(どうしてわかってくれないの?という)、亜花の傍若無人さに対する憤り(子犬だから当たり前のことなのですが)などなどがないまぜになって、急に落ち込んだりハラハラしたり、気分はジェットコースターのような浮き沈みを繰り返しました。

ほとほと疲れた。もうだめかも。というのがこの時期の本音でした。