あま噛みトレーニング

さて、本日は少しブレイク、ということで。

日記を見ていて思い出しましたが、このころ亜花のしつけで非常に有効だったことがありました。

専門家の言うことはあまり参考にならなかった、と書きましたがそれは2匹の関係についてで、この「あま噛みトレーニング」は効果てきめんでしたので、ご紹介します。

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9月29日の日記から

夕べから、「アイリスドットコム」でドッグトレーナーさんが指導していた「あま噛み」をやめさせるトレーニングを始めた。
最初は半信半疑だったけど、驚いたことにさっそく効果が出始めて、すごい!と思っている。

その子の性格にもよるので、すべての犬にこの訓練が当てはまるかはわからないけど、少なくとも亜花はケージに入っていることが大丈夫な子なので、かなり効果があるようだ。

やり方は、まずケージから出して、人の手足などにかみついたら「あ」と声を掛け、すぐにケージに戻し立ち去る、というもの。オモチャ以外はすべて噛んではいけないものとし、とにかく噛んだら戻す。ケージの中で鳴いても知らん顔をする。これを繰り返す。上手におもちゃであそべたら背中をさすって高い声でほめる。
要は、「オモチャで遊ぶとほめてもらえる。オモチャ以外を噛むとひとりになる」という意識を植えつけるというもの。
犬ってアタマがいいのね。昼間は仕事なので、通常通りケージに入れっぱなし。1度に出す時間は1時間では長すぎる(興奮してしまう)ので、一回10分程度を何度かに分けて出す。・・・といっても今のところ、出しても2~3分で噛んでしまうのですぐにケージに逆戻りだが。
ケージの中で文句は言うものの、あきらめの早い亜花のこと、ものの2分も鳴くと静かになるし、少なくとも昨日の朝まで死ぬほど噛んでいた状態がてきめんに落ち着いてきている。

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日記でも書いているように、どの子にも有効かはわかりませんし、ケージから出すときは犬につきっきりになるので少し大変でしたが、はっきり目に見えて成果が出たのはこれだけでした(笑)。
今でも亜花が自分のオモチャ以外のものを噛んだりしないのは、きっとこのトレーニングのせいかな?と思っています。

閑話休題。次回から4週間目に突入します!

二週間目に突入

ああ、いけない。すっかり更新がとまってしまいましたぁ~。

現在、オモテ(晴れたら・・・)のほうが、由々の介護日記のようになってしまっているので、時を行ったり来たりがせわしないです。

さて、それはともかく。なんとなく不穏な空気がたちこめる我が家のまま、2週間目を迎えます。ちょうど秋のシルバー週間のころで、連休があったり、わたしとしては少しほっとできています。

由々はダンナさんがいさえすれば、案外におとなしくネコをかぶって(犬のくせに)いました。わたしの飼育日記には、
「しかし、パパの言うことはよく聞くよね、このやろう」・・・などと書いてあります(笑)。

そうして、亜花はこのころから自己主張がはじまります。

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9月20日(亜花が来て10日目)の日記より

~中略~
が、しかし。こちらがよければ今度はあちらがダメで、亜花がだんだん「わがまま鳴き」するようになってきた。
今までは「すんすんひんひん」か細い声で鳴く程度だったのに、ケージから出して遊んだ後、ひどくヒステリックな大きな声で「あうあうあう~」と鳴く。いや、鳴くのを通り越して「悲鳴」だが。
でもまぁ、ものの10分もするとあっさりあきらめるのだけど。そこが執念の頑固女、由々とはちがうところ。

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ものすごく鳴いても、10分程度であっさりあきらめる、というのが非常に亜花らしくて笑ってしまいます。
でも2回目のワクチンもまだで、ケンネルコッホも治りかけ、という段階でしたので、ケージから出すのはゴハンの時と、昼間ほんの15分くらいでした。
「あま噛みだけはなんとかならんものか!」と書いてありますが、そりゃームリだよ、おっかさん。(わたしだけど)
子犬があま噛みするのは本能だし仕事ですからね。
しかし、由々との関係+子犬のしつけ&飼育という二重の大変さで、状況はラクになるどころか、ますます追い込まれることになってゆきます。

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↑なぜか亜花をケージから出すと自分が入ってしまう由々姉さん。犬の考えは人智に及ばない・・・。

由々の亜花に対する過剰反応(威嚇、吠え)は徐々に落ち着きを見せるようになります。昼間は亜花を無視できるようになってきました。このころの由々は亜花を怖がっているように・・・わたしには見えました。

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9月21日の日記

亜花が昨日の昼間、狂い鳴き(わがまま鳴き)をしたので(といっても15分程度だが)、夜は1時間以上遊ばせてから寝かせたら、ころっと寝てしまった。そうか、お腹いっぱい食べさせてくたくたになるまで遊ばせればこやつは簡単に寝るのだな・・・単純な奴!
昼間はともかく、夜泣きだけはなんとしても阻止したいので、ゴハンの量も夜にウエイトを置く。たくさん食べさせて寝かそう。しかし、子犬ってすごいね。とにかく動きっぱなし、手当たり次第にかみかみしっぱなし。いやー、感心するわ、あきれるわ。由々もこんなだったかしら。
おしっこは、ゴハンを食べてしばらくして、お水を飲みに来たついでにトイレでするというパターン。おとといクッションの上で失敗したので、昨日、今日と気をつけてしっかり成功。

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本当に亜花は単純ですね。このあたりからトイレトレーニングもはじめるようになりました。が、亜花はあまりトイレに関しては手がかからなかったので・・・。

あま噛み対策として、家中の角対策&バリケード作戦が粛々と進行中でした。キッチンへの進入阻止もなんとか考えねば・・・という感じ。

このころのわたしは、

■もう仕方がない、なるようにしかならないさ!・・・と開き直った、と自分では思いたかった

物事をなるべく良い方に考えようと、必死でした。まぁそれ自体がムリをしていると言えるのでしょうが「わたしがしっかりしなくちゃ」と思いすぎていたようです。はっきりいって、たかだか2週間で何かが劇的に変わろうはずもなく・・・。

■亜花がきたことを由々のためによかったんだ、と思いこもうとしていた

結果、亜花がきて本当に由々は元気になりましたし、はっきりいって寿命も延びたと思っています。でもこのころは先が見えませんので、「今頑張れば明るい未来が待っている!」と信じたい一心でした。

■2匹の子供時代を比較しては一喜一憂する

ネットなどで情報を仕入れすぎて、ひとり思い悩む日常でしたので、亜花がなにかするたびに「由々のときと違う!」「由々はこんなことしなかった!」または逆に「由々の夜泣きはひどかった。あれにくらべればずいぶんラクかも知れない」などなど、いちいち2匹を引き比べていました。
・・・意味ないじゃ~ん。個体差があるんだもの、違ってあたりまえ。それなのに「子犬育て」という一点のみでくくろうとしたり、ケアンテリアは大変な犬、という評判だけで焦ったり、右往左往していました。

本当にだめだめな飼い主でしたねぇ。少し落ち着け、わたし!

が、このあと日記は26日まで飛びます。特に2匹の間に進展がなかったようです。

亜花をケージに入れておけば無視できる、出すと追いかけ回して威嚇する、という日々が続いていたようです。


一週間が過ぎて

そんなこんなで一週間が過ぎまして、また週末がやってきます。

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このころの子犬(亜花)の様子は、

・とにかく「お腹がすくと鳴く、おなかがいっぱいになると寝る」という信じられない単純行動をするので、夜しっかり食べさせれば夜泣きもないからとても楽。

・トイレも実にきちっとしていて、「この子どういう子なんだろう・・・楽すぎて気味が悪いくらいだ」と思いました。
実は亜花、子犬のころトイレシーツに用を足して濡らしてしまうと気になるらしく、自分で汚れたトイレシーツをたたんでしまう、という珍しいワザを使っていました(笑)。

由々との関係を思うと、亜花に手が掛からないのは最高にありがたいことでした。

さて、わたしはと言いますと。

■由々の気持ちを先回りし、とにかくかわいそうがる

■由々に「きちんとした社会性を身につけてあげられなかった」(と思いこんでいたので)のは自分の責任だ、と自分を責める

■ネットあさりをはじめ、多すぎる情報や様々な意見に振り回されはじめる

ということで、犬のことしか考えられなくなり、先の見えない不安に焦りはじめます。

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このころの由々がまた、わたしの背中にしがみついて亜花を怖がったり、かと思えば追っかけ回してかみつくまねをしたり、あの手この手で人の気を引こうとするものですから、余計混乱したようです。
しかも、ダンナさんがいる日はあまり亜花をかまわず、比較的おとなしくしています。

・・・これはあれだ、今さらだけど由々を呼んで、「いつぞやの件ではどういうつもりだったのか」を一度きちんと聞いておかないといけませんよ。まったくもう。

ひとことで言えば、たった一週間で犬に振り回され、イニシアティブを奪われる人間のできあがり!ということになっていました。


9月13日 事件勃発

9月12日の日記より

土曜日に亜花が来てから4日が経った。朝ご飯のとき、亜花をケージから出しても由々が近寄ってこない。もう完全にふてくされている様子。最初のような過剰反応はなくなったけど、おとなしくなればそれはそれで心配。

亜花は至って元気。うんちは朝と夜1回ずつ。おなかがすくとかなり気合いの入った声で鳴く。由々の食の細さとは違って、よく食べる。
昨日ネットで検索したら、犬も子供と一緒で最初はやきもちを焼くらしい。すべてのことの優先順位は由々と心に決める。
亜花:体重1.1km(病院にて測量)

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この日、亜花を連れて動物病院に行きます。ちいさなくしゃみは出ますが、ケンネルコッホはたいしたことなく、投薬も様子見ということになりました。


9月13日、亜花が来て5日目になりました。

わたしは前日から食欲がなく、夜よく眠れなくなりました。かなり動揺しているので「犬のしつけ」について、どうしてよいのか混乱しはじめます。このころからネットを見あさり、様々なひとの体験談をチェックするようになりました。

由々の小さい頃の写真を見て泣いたり、由々の気持ちを思ってかわいそうがったりが激しくなってきます。

亜花はまったく元気で、子犬特有のやんちゃぶりを発揮しています。
そして昼ごろ、小さな事件(笑)が起こります。

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日記より

亜花がいつものように少しグズり出す。昨日まで亜花がグズってもまるで無関心を装っていた由々が、堰を切ったように亜花のケージの前で吠え始める。最初は成り行きに任せていたが、火がついたような剣幕なので、15分程度経過したころに一旦由々を呼び、座らせた。テラスに抱いて出て少し落ち着かせようとしたが、目がらんらんとしてまったく私を見ていない様子。

室内に入れたとたん、亜花のケージの前に飛んでいき、吠えまくる。しばらく見ていたが無理に止めてもムダだろうと決心。吠えられ続けながら、亜花は後ろ足立ちになって由々と遊びたがっている様子で、特におびえているふうでもないが、あまりの由々の剣幕に鳴くことも忘れている。たまに段ボールの上に乗って避難している。

もうこうなったら由々の好きにさせようと覚悟を決める。由々はただただ亜花に吠え続けている。私はいない方がいいだろうと判断、仕事部屋で普段通りに仕事を始める。

そのうち、だんだんと吠えるスパンが短くなってくる。たまに黙る。1時間以上たち、とうとう由々が吠えるのをやめ、和室から出てきた。そして仕事部屋の私の足下斜め1mくらいのところにうずくまる。その後ベッドに入り、顔を伏せ、ぐったりしたように寝始めた。

亜花はうんともすんとも言わない。見に行きたいが、ここはしばらくがまんすることにする。由々をそっと見る。寝ている。

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このときの由々は、まるで頭から湯気を出しているように見えました。
初めて見る由々の姿に、わたしはすっかり驚いてしまいました。

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お昼、亜花にご飯を与えたあたりから由々の態度は軟化するのですが、威嚇、追いかけ回しはずっと続きます。
日記を読むと笑ってしまうのですが、由々は子犬の世話をしているわたしの後方から、常にじとーっと亜花を見ていたようですね。そのあたり、なんというか、非常に由々らしい(性格が出てる)のです。

以上が「亜花が来て5日目の事件」です。
なーんだ、そんなこと、と思うような小さなことなのですが、本気で怒った由々を初めて見たので、動揺は大きかったです。

9月11日(亜花がきて3日目)

亜花が来て、その日は「・・・なんだか困ったな。」というモヤモヤとした思いで終わりました。

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亜花という子は、夜ケージに入れたらそのまま爆睡し、朝8:00すぎに起き出すまで非常におとなしい子でした。
夜泣きなどまったくありません。わたしはそれに救われました。
由々の時は一晩中の夜泣きとジャンプ(ケージを駆け上ろうとして落ちる、を体力の限界まで続ける)で寝不足になりましたから。

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翌日は日曜日でしたので、亜花をケージに残し、由々だけを連れてこまごまとした犬用品を買いにいったりして一日を過ごしました。

そして翌9月11日、月曜日。当然ダンナさんは出勤しますから、この日から昼間はわたし・由々・亜花だけになります。

このあたりからわたしの気持ちが段々下がってゆきます。

まず、子犬のウンチなどの世話をしようとケージに近づくと、由々の目線が気になります。「哀しそうな顔でこちらを見ている(ような気がする)」と日記につづっています。わたし自身、あまり深く由々の気持ちを考えず子犬を迎えたことを少しずつ後悔しはじめています。

由々の様子は、ご飯などのときは自分の食べることに熱中し、子犬のことは気にならないようでしたが、亜花が吠えたりスンスン声を出すとケージの前に陣取り、ぎゃんぎゃん吠え立てます。
一日に2~3度ほど、10分程度ケージから出すと、火がついたように追い立て、吠えかかります。

そんな様子をじっと見ていて、だんだん悲しくなっていきました。「こんなはずじゃなかった!」と思います。

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しかしよく考えてみると、由々にしたら今まで自分のテリトリーに見たこともない子犬が入ってきたら、攻撃するのは犬の本能でしょう。起きたら「あっ、あいつ、まだいた!」と思うのは無理からぬことでした。それ以上に、そんなに激しく吠え立てて追いかけながらも、一度として亜花を噛もうとしなかった、そのことを評価すべきでした。

哀しそうな顔でこちらを見る、というのも、あながち間違いではないでしょう。犬だってきっとやきもちを焼きますよ。
でも、だからといって由々の気持ちを拡大解釈してやみくもにかわいそうがるのはよくありませんでした。犬なんて正直、そこまで複雑な感情があるのかどうか、あやしいものです。

・・・と、今は冷静に言えるのですが、このときはだんだん追いつめられていますから、そんな心の余裕など持てるわけもありませんでした。

9月9日(亜花がきた)

さて、ペットショップでの手続きを無事に済ませ、子犬を連れて家に帰ってきたのですが。

余談ですが、亜花(あか)という名前は以前から「由々の次は亜花、その次は椎(しい)」と決めていましたので、すぐにつきました。
わたしの中ではずっと以前から、なぜか3匹目まで名前が決まっていました。・・・でも3匹目の「椎(しい)」はなさそうですけどね。

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まず、亜花は生後2ヶ月弱でしたが、ショップ内で「ケンネルコッホ」(犬の風邪)にかかっていました。ショップでは提携の動物病院(診療費がかからない)に一刻も早く診せるようにといわれましたが、急激な環境の変化で子犬は疲れているだろうと、しばらく様子を見ることにしました。

うちには由々のパピー時代のケージがありましたので、それを組み立て、中で休ませようと亜花を部屋に離しますと。

由々が亜花の周りをまわって「ううう~!」と威嚇しはじめました。
まぁ、そのくらいのことはあるだろうな、と予想していました。が、由々も自分の中でだんだんヒートアップしてきたのか、亜花を追いかけ回しながら、威嚇、吠え・・・を繰り返します。

ちょっと由々ちゃん、落ちついてよ。と由々を見ますと、口から泡をブクブクと吐き出し、目はランランとして、まるっきりの興奮状態でした。

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・・・これはやばい。落ちつかせなければ、とダンナさんが由々を抱いて自分のそばに座らせるとしばらくはよいのですが、少しでも亜花が動くと、ケージの前にすっ飛んでいって威嚇します。

やれやれ、困ったわ。・・・というか、このときの私の正直な気持ちとしては、
「びっくりした!」というものでした。少しくらい由々が騒ぐのは覚悟していましたが、あまりにも過剰な反応。口から泡を出すなどという行動は見たこともありませんでしたので、ショックを受けた、というのが正直なところでした。

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由々の小さな体のどこにそんな体力があるのか、というくらいこの日は執拗に亜花を追いまして。

いやー、まいったなぁ・・・と思い始めたわたしなのでした。


これまでの経緯

●子犬を迎えるまでは

我が家は当時、夫婦と先住犬の由々(ゆゆ・ヨークシャテリア・9歳10ヶ月)とで暮らしていました。

由々は大の人嫌い、犬嫌い。体は小さいくせにテリアの激しい気性はそのまま受け継がれ、頑固な犬でした。
レトリバーなどの大型犬にもワンワン吠えて立ち向かっていくため、犬の友達はもちろんいず、人見知りも激しかったので、見た目で「かわいいですね~」などと声を掛けてくださる人にも、きちんとごあいさつができるような子ではありませんでした。

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当然飼い主は、そんな由々の性質を把握していたため、できれば3歳くらいまでにもう1匹(できれば同じ犬種で)を家族に迎えたいと思っていました。まだ由々が若いうちに犬が増えたらば、由々の犬嫌いも治るだろう、と考えていたのです。

本格的に身を入れて探したわけではありませんが、ことあるごとにペットショップやブリーダー情報を仕入れ、大手ペットショップ「コ○マ」では「ヨーキーの子犬が生まれたら連絡して下さい」と、連絡先を記してきたこともありました。
(あっ、そういえば、ぜんぜん連絡なかったなコ○マ!どうなってるんですか。)

でもなかなかご縁がなく、10年間、由々のパートナー犬には巡り会えませんでした。

●そもそも、由々に“犬の家族”は必要だったのか・・・?

そう、結局そこが問題なのでして。
結論から言うと「絶対に必要でした。由々はあのままだったら今頃はもう生きていないかもしれない」と、今なら断言できるのですが、亜花がきた当時は「これは失敗だった!」と、後悔の連続でした。
そもそもその後悔の念が、わたしのノイローゼに拍車をかけることになるわけですが、まぁこれも今だから言えることで、当時のわたしにはまったくわからな~い(苦笑)。

子犬(のちの亜花)を、この子だ!と思った直接の理由は「だって亜花がかわいかったから!」という至ってシンプルなものなのですが(ダンナさんは今でもそう言います)わたしには多少、他の気持ちもありました。

居職のわたしは一日中、家にいて仕事をしていることが多いです。由々のような小型犬は、散歩といっても近所をくるんと回ればそれでよし、というような状況でしたので、あとは日がな一日中わたしの膝の上にいて、うとうとしている生活でした。

由々にとって我が家での生活は、平和な過不足ないものだったと思いますが、あまりにもわたしにぴったりとくっついていすぎて、なんだかお互いに親離れ、子離れのできない“人間のような犬”と“犬のような人”、のようになっていました。

ある朝、起きてスリッパをはきますと、ぐしゃっという感触が足の裏にありました。見ると、スリッパの盤面を由々がなめた後がありました。ぐっしょりとまんべんなく濡れているスリッパを見て、「これはヤバいのでは・・・」と思ったのでした。

ヒマすぎるためのストレス。そう感じました。
由々は平和ボケしているのでは?犬の10歳といえば高齢。このまま何の刺激も与えずにぼーっと年を取ってしまったら、間もなく死んでしまうかも、と思わせるに充分な由々の状況でした。
「スリッパなめ」は日に日にエスカレートしていきましたし、そんな状況を変えるには、新しい家族(子犬)を迎えて由々に刺激を与えねば、と思ったのでした。
ま、それがすぐに「失敗!」となった日にはもう、お先真っ暗、になるわけですけどね。

●1996年9月9日、子犬(ケアンテリア・生後2ヶ月弱。のちの亜花)を迎える

その日わたしは自宅で仕事をし、徹夜明けでした。ダンナさんも遅く(というか早く?)、明け方の4時頃帰宅しました。それから仮眠し、わたしは8時頃起きて仕事をアップ。昼前、ランチを摂りに近所のSCへ、由々を伴ってみんなで出かけたのでした。

そこに併設されているペットショップで、子犬(亜花)を見ました。

なんでしょう、あれだけヨーキーの子を探していた時にはまるで縁がなかったというのに、聞いたこともない「ケアンテリア」という犬の子に、最初からわたしは釘付けでした。すぐさま「この子ほしい!」と言ったのですがダンナさんの意見は、「一旦、冷静になろう」ということでした。

ダンナさんはこう言ったのです。「確かにあの子はすごくかわいいけれど、由々ももう10歳なんだから、由々のことをまず考えてあげないといけないよ。」
わたしもそのときは素直に従いまして、一度売り場をはなれ、他の買い物をして頭を冷やしたのですが、どうしてもこの子がほしくてたまらず、半ば押し切ったかたちで(・・・と、自分では思っていましたが、あとで聞くとダンナさんも亜花のことは相当気に入っていたみたいです)結局我が家に迎えることになったのです。

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ペットショップで子犬の説明を受けている最中、子犬はわたしの腕にしがみついて、半ばぶらさがりながらガジガジとわたしに甘噛みをしてきます。・・・いやー、今思い出してもかわいかった(笑)。

そして家に到着。由々、それから子犬と順番に部屋に離してみますと、とたんに由々の態度が豹変しました。

ここから、わたしの苦悩の日々がはじまってしまったわけです。


●飼育ノイローゼの期間は4ヶ月とちょっと

わたしはこのころ、つらい気持ちをまぎらし、少しでも客観的になろうと亜花の飼育日記をつけていましたので正確な期間が把握できています。
ノイローゼだった期間は、亜花が来て3日後(9月11日)からはじまり、翌年の1月末まで続きました。4ヶ月半は果たして長いか短いか・・・。

●犬たちがお互いを認め合うまで1年

何の心配もなく放っておいても大丈夫。犬たちがお互いを受け入れたと完全に思えるまでには約1年かかりました。うちのように当初モメたケースでは、よそのお宅もそれくらいかかっていることは普通にあるようです。

公園で仲良くなったパピヨンちゃん2匹のおうちなどは「うちなんかもう2年経つけどまだケンカしてるわよー」なんていう例もありました。そういう話を聞くと、とても気持ちが軽くなったのを覚えています。

●自分のケースとよそのお宅の体験談をすりあわせてラクになる

悩んでいる時は「うちだけがこうなのかも」「わたしのやりかたが間違っているのでは」「もうだめなんじゃないだろうか」と、負の連鎖が起こります。今後2匹の関係がよくなるという保証はどこにもありませんから、気持ちがとてもあせります。

もちろん、よそさまのおうちと我が家が一緒だとは思っていないのですが、同じ体験をした人の話を聞いて、こちらも話を聞いてもらい安心したい、もっと極端に言えば「誰かにすがりたい!」と思ってしまうのです。

育児ノイローゼ、ましてや犬が相手だと、他人にわかってもらうのはなかなか難しいことです。「そんなこと(犬のこと)で悩めるなんて幸せね~」なんてのんきに言われてしまうのが関の山です。(わたしも言われました・・・うう)

ですからココを見て、少しは頑張れる力が出てくるかな?出るといいな、と思っています。

*関連記事   「犬ノイローゼ」・・・ 晴れたら川へお散歩に。